勝利チームを訓練する、パート3:コミュニケーション、オープンさ、問題解決!

Maria
October 19, 2005

Table of Contents

GN 1151 FD/MM/

マリア 3553  6/05

愛するファミリーへ、

  1.皆さんも知っているように、ホームを勝利チームにするには多くのことがかかわってきます。楽しいことばかりではありません。ホームが機能し、効果を上げ、成功するには、ハードワークが必要です。互いに正直にオープンになり、コミュニケーションを取り、問題が生じる度にそれを解決していくという、時には愉快とは言えない仕事もしなくてはなりません。

  2.私たちの多くは生まれながらにして正直でオープンというわけではありません。それはプライドが傷つき、難しいことです。私たちは、ベテランの愛情深いコミュニケーターとして生まれてくるわけでもないし、私たちの多くは問題解決者でもありません。私たちのほとんどにとってこれは難しい面です。けれども、ホームを勝利チームにしたいのであれば、滞りないコミュニケーションの流れが必要です。ホーム・メンバーは正直でオープンでなくてはなりません。そして、普段の生活で持ち上がってくる数々の問題に果敢に取り組むことが問題の解決法です。これは進歩する上でとても大切な鍵です。

  3.私たちが暮らしていく上で、団結は最重要課題です。ですから、真の友情の絆、愛、ホームとしての一体感をもたらす、単調でありながら極めて重要なこれらのことをおろそかにすることはできません。でも、これには代価がかかります。でもそれを払うだけの価値はあります。コミュニケーションを取り、互いに正直でオープンになり、持ち上がってくる食い違いや問題を解決する努力をすること、これら全ては謙遜にさせられる行為であり、そこから、ホームとしてのより大きな成果と団結という祝福が得られるのです。

  4.私たちの夫、主の愛は、全ての間違いを正し、どんな不一致をも解決し、(一つであれ多数であれ)状況や人に対する新しい見方を与え、他の人の観点を理解するのを助け、オープンにかつ正直にコミュニケーションを取るのを助け、互いの愛の結束を強め、あなたを一緒に住みやすい弟子とし、御国にとってより役に立つ器とする能力があります。

  5.オープンで正直なコミュニケーションによって愛による結束を強めようと努め、さらに問題解決の技術を磨こうとするなら、団結と兄弟愛による絆は強められるでしょう。より良いイエスの従者となるように互いに助け合うようになるので、私たちはより強い弟子になります。ホームにはもっと団結が生まれます。問題をもっと解決しようとするので、解決策も増えます。

  6.正直なコミュニケーションは、現在のファミリーにとって欠かせません。それなしではやっていけません。このGNには有益なカウンセルと秘訣が書かれています。もしこれを実践するなら、皆さんのホームはがらりと変わります! 楽しく読んで、学び、実践して下下さい!

  愛の与え手、コミュニケーションのスペシャリストである主の愛を込めて、

  ママ

コミュニケーションとオープンさ

 要 点

  7.勝利チームのメンバーはよくコミュニケーションし、オープンで正直です。彼らは、互いにオープンで正直になれないなら、また、オープンで愛情深いコミュニケーションがないなら、ホームはうまく機能するはずがないと知っています。

  8.現在のファミリーにおいて、正直で良いコミュニケーションは、しっかりした勝利チームを築くための極めて重要な要素です。勝利ホームは、オープンで良いコミュニケーションがなければ、過去の問題や過失に取り残されると知っています。

勝利チームへの助言

コミュニケーションとオープンさが

ホームをまとめる

  9.結婚と同じように、ホーム・メンバーには互いとの良いコミュニケーションとオープンさが必要です。良いコミュニケーションとオープンさが結婚生活を保つのと同様、これらの手段はホームとしての結婚に同じ効果をもたらします。コミュニケーションと正直さは、幸せな結婚生活を続けるための鍵であるのと同様、幸せなホームを築く上で非常に重要です。

  10.(イエス:)ホームを結婚として考えてみなさい。実際そうなのだから。あなたがたはわたしと結婚し、互いに結婚している。あなたがたは「一人の妻」なのだ。よくわかっているように、夫と妻が話しもせず、互いに正直でないならうまくいかない。それどころか、普通は結局離婚してしまう。滞りのないコミュニケーションの行き来がなく、正直さやオープンさがないと、言わずじまいのことが積み重なり、ささいな事も大きな事となってしまう。夫と妻は互いを深く知ることがない。二人の間にあまりに多くの壁が立ちはだかり、互いに言わずにいる事が多くありすぎるからだ。それで結婚は破綻する。

  11.ホームも同じだ。互いに心に何かをためたままで、オープンでなく、心の内を明かさないなら、あなたがたはわたしにあっての結婚として一つに溶け合い、真の絆を持つことはできない。ホームとしての結婚は崩れる。良いコミュニケーションとオープンさがなければ、それを保つことはできないからだ。だが、良いコミュニケーションとオープンさがあれば、ホームの結婚生活は幸せで長続きするものとなるだろう。

  12.コミュニケーションとオープンさは、あれば良いというものではない。この新しい時代にあって、またわがファミリーの将来のために必要とされる勝利チームとなり、そうあり続けるには、必須の要求事項なのだ。

互いをよく知ることは、

コミュニケーションの大きな要素

  13.(ママ:)私たちの多くは、「コミュニケーションとオープンさ」と言うと、自然と、問題の解決やうまくいかなかった物事を正す事や、その時経験している深い戦いについてオープンに話すことなどを考えます。もちろん、問題解決や、どちらかというと深刻なコミュニケーションやオープンさという側面は大切ですが、それはほんの一部です。コミュニケーションやオープンさにはそれよりずっと広い意味があるのです。

  14.(イエス:)コミュニケーションとオープンさには実に多くの要素が含まれている。問題解決だけではない。単に、仲間のホーム・メンバーに、その人がどのようにあなたの気を害したかや、どのように傷つけたかを言うことではない。単に、コミュニケーション上の誤解を正すことでもない。ホーム全体の前で個人的戦いや問題を告白し、団結した祈りを求める事だけでもない。

  15.わたしが勝利ホームにはコミュニケーションと正直さと互いのオープンさがほしいと言う時、それは上に挙げたもの全てよりずっと意味が広い。わたしが言っているのは、互いに自分の人生を開き合うことだ。あなたにとって楽しいことや、動機付けとなるもの、幸せにしてくれるもの、趣味について話しなさい。自分の経歴を話しなさい。自分自身について、NWOや短所ばかりでなく、全てについて正直にオープンになりなさい。

  16.ホーム・メンバーたちに自分のことをもっと話しなさい。自分の過去や、何があなたを切り抜けさせたかを話しなさい。好きなことや嫌いなことを話しなさい。日頃、何があなたを霊感させ、動機づけ、わたしへの奉仕の意欲を高めさせるかを話しなさい。子供や友人、その他何であれ、あなたにとって大切な事を全て話しなさい。心と人生を互いに開きなさい。それもただ重大で深刻なトピックについてだけではなく、楽しくおもしろい日常の事柄について。

  17.互いのことをよく知るようにし、互いに信頼することを学びなさい。それぞれのホーム・メンバーを自分の家族として見なさい。それから自分の息子や娘や夫や妻やボーイフレンドやガールフレンドにするように、彼らのことを知り、理解するよう目指しなさい。心を開き、正直になり、コミュニケーションを取り、互いに深いところまで知り合い、近づきなさい。コミュニケーションや正直になることはつらい仕事ばかりではない。だから楽しんでやりなさい!

コミュニケーションと

オープンになることには時間がかかる

  18.(ママ:)価値のあることには何でも代価がかかります。コミュニケーションをし、オープンになるには時間がかかります。そしてホームは、それは十分な時間を取るだけ大切だと知る必要があります。互いをよく知り、より深いレベルで心を分かち合う共通の場が持てるように、アクティビティーや、その他ホームとしてフェローシップをする手段を計画する必要があります。

  19.また、個人レベルでは、他のホーム・メンバーと個人的にコミュニケーションを取り、互いに親密に知り合う事が大切です。手を差し伸べ、愛を示しましょう。ホームにいる人たちに関心を示しましょう。「問題点」が発生するまでコミュニケーションを取っておいてはいけません。暖かさと愛があり、互いに親しい団結したホームにするには、今以上にずっと積極的にならなくてはなりません。

  20.(イエス:)コミュニケーションの時間を実際取ることで、ホームとしてそれがいかに大切かを知っている事を示しなさい。スケジュールに組み入れ、事前に計画しなさい。互いをよく知り合うことを目的とした、ホームで集まる時間を取りなさい。互いによく知り合うというテーマを中心に、楽しいアクティビティーを計画しなさい。例えば、会話や話し合いを多く含むゲームや、食事時にトークタイム形式で質問するなどだ。レッスンを分け合う時間を取りなさい。全体で個人的な祈りのリクエストを持ち寄り、祈りのミーティングをしなさい。ただ座っておしゃべりをする時間を取りなさい。各自が、皆の前でわたしへの愛を伝えられるようにすることで、共にわたしを親密に愛する時間を楽しみなさい。

  21.また、ホーム全体で集まる時以外にもコミュニケーションの時間を取るよう励ましなさい。互いに一対一で、より親密で個人的なコミュニケーションをする時間を取りなさい。ホームの誰かと散歩に行きなさい。フリーデーに少人数グループで集まり、絆を深める何かをしなさい。誰かとデートしたり、夜に飲み物を飲みながらおしゃべりをしなさい。その時は必ず、普段あまりフェローシップを一緒にしない人を含めるように。そうすれば、すでに近くなっている人だけではなく、まだあまりよく知らない人と知り合うことができる。

思慮深く、信頼される人になりなさい

  22.(ママ:)人々が喜んで正直でオープンになり、自分の感情や思い、さらには今通っている事を話すには、あなたが信頼される人でないといけません。人々はあなたが、エリア会合で出会う「メアリー」さんや「ジョン」君に、人から聞いた私生活の詳細を自分からべらべらしゃべったりしないと知る必要があるのです。あなたは信頼に足り、本人のいないところでゴシップをしたり、誤って伝えたりしない人だと知る必要があるのです。

  23.知恵を表さず、ゴシップを慎んでいないなら、一緒に住んでいる人たちはあなたに何も話したいとは思わないでしょう。私もそれを非難しません。ホーム内で良いコミュニケーションを持つための重要な鍵とは、各自がそれぞれから得た情報について、必ず祈り深くなることです。あなたたちは皆、自分の心と人生を見つめ、自分がどれだけ信頼に値するかを検討する必要があります。もしあなたがその人だったら、あなたにそれを打ち明けますか? 他の人の生活の詳細を、注意深さと祈り深さと知恵をもって扱うでしょうか?

  24.(イエス:)コミュニケーションに関するポイントで極めて重要なこと、それはゴシップしないことだ。おしゃべりな舌やゴシップ、また、それを知る必要のない人たちに無分別に情報を与えることが理由で、多くの人たちが自分の周りに壁を築き、オープンなコミュニケーションを敬遠する。これが他の人とのコミュニケーションにおける信頼関係に冷や水を浴びせてしまったことはとても悲しい。正直になってオープンにコミュニケーションするのは多くの人たちにとってすでに難しいのに、これによってますます渡りにくい橋になってしまう。とても悲しいことだ!

  25.この主題についてはあまり詳しく語るつもりはない。わが言葉には、思慮深い会話をし、ゴシップしないこと、舌を守ることについてすでにたくさん書かれているから。だが、コミュニケーションを強める手段を探しているなら、自分の心を探ることから始めなさい。人から打ち明けられた私的な事柄を祈り深く扱っているかどうかを自問しなさい。あなたは相手の感情を気づかい、彼らの信頼を裏切るまいと気をつけるだろうか?

  26.これは、誰かをかばったり妥協したりすることとは全く違う。それは別問題だ。人々はシェパードに対してオープンであり正直であるべきだ。そして、誰かがあなたに打ち明けたことが、シェパードに話すべき事柄である場合は、兄弟を見守る者としてのあなたの責任とは、適切な人、つまりシェパードたちに話すよう励ます事だ。わたしが言っているのは、あなたの言うことが人を中傷するだけで、あなたへの信頼を損ね、他の人への軽蔑を生み、分裂を招くものなら、ただ口を閉じておきなさいということだ。ゴシップは良いコミュニケーションとオープンさを阻害し、破壊する。だからそれをしてはならない!

良いコミュニケーションを築くための

労力を惜しまない

  27.(ママ:)一緒に住んでいる人たちとコミュニケーションの強いつながりを築くには、時間ばかりでなく、ハードワークも必要です。あなたはわだちから抜け出さないといけません。自分のこれまでのやり方を捨てなくてはなりません。また、プライドや内気さ、過敏さ、悪い習慣など、妨げになっているものが何であれ、それを乗り越えないといけません。コミュニケーションの正しい方法を学ぶため、御言葉を学習しなければなりません。主があなたに何を望んでいるのかを主から聞く必要があります。それから、主が言われたことを実行するのです。これは全てハードワークです。

  28.皆さんが自分の分を喜んで果たしてくれることを、前もって感謝します。必ずしも簡単なことでないのはわかっています。むしろ、コミュニケーションを取り、オープンになろうと努力をすると、思った以上に大変な時もあるでしょう。でも、より良いコミュニケーションとオープンさへと一歩進むごとに、それは進歩と勝利への一歩であり、夫である主があなたたちホームに命じられた勝利チームとなる前進の一歩なのです。

  29.(イエス:)自分のホームの全員と良いコミュニケーションを取り、健全なレベルのオープンさを保つことには労力を要する。努力がいる。そう簡単には実現しない。鍵と兄弟愛の武器は間違いなく助けとなり、あなたに必要な余分の魅力や決意をもたらすだろう。だが、あなたもそのために戦わなければならない。それは、相手があなたにオープンにコミュニケーションをし始めるのを待つことによって実現するのではない。あなた自身も後押しし、動機づける人となって、自分の人生を喜んで他の人たちに開放していることを示すことで、皆をその方角に導く助けとならなくてはならない。

  30.間違いなく、ホーム内の人とのオープンさやコミュニケーションの度合いはそれぞれ異なるだろう。ゴールは、あなたの思いと心を徹底的に全ての人に知ってもらおうとすることではない。むしろ、ゴールとは、わたしが望むオープンなコミュニケーションを誰かとするよう努めることだ。それは相手によって少しずつ異なるだろう。あなたがわたしに近くあり、何度もわたしにチェックするなら、わたしはもっとコミュニケーションが必要な人は誰かを示し、それぞれの人とどう近くなってほしいかを示すだろう。全ての人の必要は異なり、タイミングや時期もまちまちだ。だから「正しくする」事の大部分は、わたしにより頼み、全てをわたしに尋ねる事から来る。

  31.わたしは、わが言葉で、良いコミュニケーションとお互いにオープンになることを確実にするための実際的秘訣や踏むべき段階をたくさん示した。(「愛情深い接し方」ML#3234,GN837;「コミュニケーションの鍵」ML#3323,GN927-928;「リーダーシップのレッスン、パート3」ML#3386‚GN986) それ以外にも、個人的な状況に当てはめられるオーダーメードのステップもある。あなたはただ座り、それが何かをわたしから得て、実行する必要があるだけだ。

  32.それにはガッツと謙虚さが必要となる。また、ホームとしての団結を強め、それを確実にし、互いに近くなるには、コミュニケーションとオープンさが必要だと心から信じなければならない。一人一人が自分のことよりもっと他の人のことを考えること、そしてより多くの愛と信頼、非利己的さ、団結が必要だ。だから、兄弟愛、正直さ、良いコミュニケーション、譲渡、喜んでしようという態度の鍵を要求しなさい。そうすれば、互いのコミュニケーションに大いなる成功が得られるだろう。

  33.それはいつも現在進行形の仕事になる。コミュニケーションしようと一歩踏み出したとたんに、おやまあ、コミュニケーションの驚くべき技能を授かり、誰とでも巧みに心を分け合えるようになるとは、わたしは言っていない。切実な必要に駆られた時、鍵はこの奇跡をもたらす。だが、ほとんどの場合、あなたは自分の分を果たさなければならない。それが簡単すぎると、あなたは怠慢になる。あなたはそのために喜んで戦わなければならない。しかし、決して後悔はしないだろう。あなたはその結果に胸を躍らせるようになる。

  34.わたしがあなたがたにもたらすチャンスを感謝しなさい。コミュニケーションやオープンさを使わなければならない一つ一つの状況を、ポジティブなものとして見なさい。全ての機会を、ファミリー全体にわたしがもたらそうとしている固い団結へのさらなる機会として見なさい。

オープンさとコミュニケーションの

障害となるものを乗り越える

  35.(ママ:)私たちにとって何かが難しい時、それは普通悪魔が私たちの人生のその面で私たちと戦っているか、何か邪魔するものがあるかのどちらかです。私たちがコミュニケーションをし、オープンになろうとするのを妨げうるものはたくさんあります。ですから、あなたを妨げているいかなるものについても、考え、祈る時間を取る事が大切です。自分自身に正直になり、ホームにいる人たちとオープンなコミュニケーションをする邪魔となっているものが何かを見極めて下さい。それから、それが何であれ、攻撃に出て打ち勝つにはどうしたらいいかを主に尋ねて下さい。

  36.私たちが喜んでしようとするなら、私たちの夫、主は、主の与えられた兄弟愛の武器を使う時に互いに融け合いたいという願いを与えてくれると、私は思います。団結と良いコミュニケーション、ホーム内のオープンさを求めて戦うなら、私たちは互いに謙虚でいたいと強く感じるようになり、ホームの全体の益と、愛による絆を強めるために自分のプライドを犠牲にしたいと思うようになります。私たちにはホーム内に良いコミュニケーションとオープンさと正直さが必要であり、それは必須です。ですから、私たちが自分の分を果たせば、主は歩み寄って下さるでしょう。

  37.(イエス:)正直さとオープンなコミュニケーションがあなたがたの多くにとってどうして難しいのか、その理由を幾つか見てみよう。

  38.-あなたがたの間に必要とされる信頼のレベルがない。一緒に近く暮らし、個人的に知っている人たちより、シェパードや、他のホームの人たちのほうが信頼しやすいと感じる。

  39.-プライドや過敏さが邪魔をする。兄弟姉妹に対して自分の人生や心を開くことによって彼らと近くなろうという意欲や願望をそぐために、プライドと過敏さの霊が送られていることがよくある。

  40.-忙しい生活との葛藤。ホームでは色々なことが起きているので、ペースを落とし、互いをよく知り、試練を分け合ったり、祈りを求めたり、色々なことについて自分がどう感じているかを伝えたりするための時間がなかなか見つからないことがある。

  41.-多くの人たちが、口論になることを恐れている。過去に口論となった不快な経験があって、ホーム内の平和と調和を保つ一つの方法は、自分の考えや思いを心にしまっておくことだと考えている。

  42.-恥ずかしがり屋で、心を打ち明けるのが難しいのかもしれない。自分の気持ちを表現するのが難しく、とても謙遜にさせられる。

  43.-自分は生まれつき「コミュニケーション上手」だとか「人付き合いがうまいたち」ではないと思うので、コミュニケーションは他の人たちに任せる。

  44.-おそらく、生まれつきかなり引っ込み思案で、私的なことは何でも、人と話すが難しいのかもしれない。自分の人生で起こることは私的なことで、他の人たちはそれを知ろうとすべきでないと考える。

  45.他の人に対して正直でオープンになるのが難しい理由は数多く、これらはその一部だ。しかし、あなたは、コミュニケーションとホームとしての結束を妨げるものは何であれ、わたしの意図するものではないことに気づくべきだ。

  46.妨げとなっているものを乗り越えようとしない言い訳はない。あなたがたは、自分の意のままになるわがフルパワーを持っている。また、あなたの性格や長年の習慣を変えられる御国の鍵がある。あなたを助けるスピリット・ヘルパーを呼び求められる。良いコミュニケーションやオープンさを妨げるものを打ち負かすのに必要な全てのものが思いのままになる。すべてそろっているのだから、攻撃に出なさい!

コミュニケーションをするには謙虚さが必要

  47.(ママ:)良いコミュニケーションは、謙虚さによって一層強められます。プライドは妨げとなるばかりです。プライドは心にためさせます。謙虚さはあなたをオープンにします。プライドは、自分の評判を気にしてそれを恐れるようにさせますが、謙虚さは気にしません。プライドは軽率で厳しい行動を起こさせますが、謙虚さは、あなたの行動や言葉全てが愛情深くなるよう助けます。

  48.謙虚さは、良いコミュニケーションには欠かせない必須の要素です。でも謙虚さとは幾分漠然としたテーマでもあります。基本的に、謙虚さが良くてプライドは悪いことや、どのような状況下でも謙虚なことをする方を選ぶのが正しい行動であることは、皆知っています。時には、言うはやすし、行うは難し、です。ですから、ここでは、他の人たちとのコミュニケーションの助けとなる謙虚さやその他必要とされる徳を使う方法として主が与えられた、実践上のアイデアを幾つか紹介しましょう。

  49.(イエス:)コミュニケーションにおいて謙虚になるための秘訣を幾つか教えよう。

  50.> 話す前に祈る。そうすれば、あなたがコメントや論点や提案を持ち出すのに良いタイミングであれば、わたしからのOKサインを受け取るだろう。わたしが話しなさいと言うならそうしなさい。話さないようにと言うなら、話さないこと。

  51.> 喜んで引き下がる。自分の側を持ち出しても、相手の見方にも積極的に譲渡する。自分の意見について独善的にならない。押しつけがましく、威圧的になるなら、人々はあなたに反感を抱く。

  52.> コミュニケーションの面で、優しく、親切で、愛情深く、品位を保つ。相手をこてんぱんにしたり、激しく非難したりしなくても、心を打ち明けることはできる。

  53.> 近づきやすい人になる。人にきつい話し方をし、話しかけてくる人にしょっちゅう間違った反応をしているなら、オープンさと良いコミュニケーションに冷や水をかける結果となる。

  54.> 最初から自分の計画を強引に押し通すつもりで誰かと話し合いや意思疎通を始めることのないように気をつける。

  55.> 関係者全員の意見をよく聞く。あなたにはあなたの意見があり、それこそ問題の改善策だと思っているかもしれないが、他の人たちはあなたと同意見ではないかもしれない。だからみんなの声に耳を傾け、意見を持っている人全員にそれを言ってもらいなさい。

  56.> 相手が、特にあなたと異なる意見を述べている時は、途中でさえぎらないよう注意する。その人が言うことをより良く理解できるよう説明が必要な場合は、話が途切れる時を待つ。誰かが意見を言っているのにそれをぶしつけにさえぎるなら、相手は言いたいことが言えず、あなたは聞く耳を持たないか、自分の意見を押しつけようとしていると考えるだろう。

  57.> 耳を傾ける。話を聞きながら自分の意見を練っている人が多い。それは本当に聞いていることにならない。半分しか聞かずに、あと半分は何と答えようかと考えているのだ。しかし、ちゃんと聞いていないなら、相手が言わんとしている事を聞き逃してしまうので、間違った結論へと達する可能性が大だ。

  58.> 性急に決めつけないこと。何かわからないことがあったり、明確でない所があるなら、結論を出してしまうより、さらに説明を求めること。

  59.> 自分の意見を感情的にならずに話すこと。厳しくてきつい声は雰囲気を緊迫させ、相手を防御的にするだけであり、それは反撃的反応を引き起こすだけだ。怒りを発し、短気を起こし、声を上げることは全てプライドによる反応だ。

  60.> 口を閉じることをいとわない。これは、ミーティングや話し合いの時にほとんど発言しない人の言い訳にすべきではないが、自説を曲げず、意見をわれ先に述べる人には良い点だ。いつも何か意見を言わずにすまない人は、そのために人から反感を買うことがある。特に、その人が押しつけがましく、その態度が横柄ならば。

  61.> 弱さを表すことを恐れてはいけない。自分は全てを知っているわけではないこと、全て備えているわけでないこと、話している人の意見に心からオープンであることを示すだけ謙虚になりなさい。相手はそのことであなたを見下したりすることはなく、かえって尊敬するだろう。

  62.> 否定的な所だけではなく、肯定的な所も必ず持ち出す。ある状況下で自分が不当な扱いを受けたと思うなら、その人の長所を持ち出すのは非常に難しいだろう。しかし、そうするなら、それは謙遜な行為であり、あなたは個人間の摩擦を減らして問題を解決できるという立場に立てる。

  63.> ただその人の信望を傷つけ、批判することになるだけなら、ホーム・ミーティングや話し合いで他の人が出した意見について何も話さないこと。そうでなくても、人は多くの場合意見を言い表すのに苦労する。だから、ミーティングや話し合いが終わった後にその人たちのコメントや提案を批判したり、話したりするのは助けにならない。

  64.> わたしの確認を得るために祈りによってわたしに物事を携え、わたしが与えるものを信頼する。ある決断についてわたしと確認を取ることが誰かに任せられると、特にそれが反対意見である場合、その人の意見が預言を濁らせないかと考える人たちがいる。それは信頼の欠如を助長する。あなたはその人のわたしとのつながりを疑っていて、それはわたしの導きと指示に信頼していないことになるからだ。

コミュニケーションをするには愛が必要

  65.(ママ:)私たち皆良く知っているように、愛が最も大切な事です! 良いコミュニケーションやオープンになるための「規則」がすべてそろっていても、愛がないなら、あなたの努力は全て無に帰すか、全く悲惨な状態になってしまうでしょう。コミュニケーションには愛が必要です。主の愛は批判や論争や誤解の解毒剤であり、あなたたちを分かつどんな分裂にも効く薬です。この解毒剤をたっぷり使えば、知恵、理解、互いとの良いコミュニケーションが得られます。

  66.(イエス:)良いコミュニケーションとは愛だ。誰かにとことん耳を傾ける事、みんなにとっての最善を選ぶこと、自分が謙遜な立場を取るだけ愛を持つということだ。だから、コミュニケーションを改善したいなら、もっと愛する事を学びなさい。表面的な愛だけではなく、心からの愛で。他の人たちへの愛こそ、愛情深い方法でコミュニケーションを取り、互いに正直にオープンになるための心を与えてくれる。互いに深く愛し合うなら、あなたがたは、皆がわたしのために最善を尽くせるよう助けたいと思うだろう。

  67.愛は謙虚である。ダビデがよく言っていたように、愛と謙虚さと祈り、そして良いコミュニケーションと正直さは、全ての問題を解決する。だからコミュニケーションによって問題を解決したいか、あるいはそれ以上に、問題を未然に防ぎたければ、愛情深くあり、謙虚で祈り深く、正直でいなさい。

真の正直さとオープンさ

  68.(ママ:)正直さについて誤った概念を持っている人たちがいます。たとえ愛に欠け傷つけるようなものであっても、心にあることをすべてぶちまけなけない限り、完全に正直でオープンではないと感じるのです。けれども、それは主が求めておられる正直さやオープンさではありません。この種の正直さは人を傷つけ、団結を築くどころか壊し、滅ぼしてしまいます。

  69.正しい正直さの霊を身につけるために、私たちは主の愛情深い御霊に覆われ、霊の内で戦わなければなりません。愛する人々の欠点を見越し、彼らに信仰と希望を持つために必要な愛を求めて聖霊を呼ばわらなければならないのです。他の人に何かを言う時は、個人的ないら立ちにかられた正直さではなく、愛情深さの内に接するべきです。むやみに正直に言うことが解決策ではありません。

  70.真の愛情深い正直さは建設的です。無分別で辛辣で怒りのこもった、祈り深くない正直さは、傷つけ、破壊するだけです。どうかそのようなことはしないで下さい。

  71.(イエス:)正直さとは何よりもまず愛だ。愛は傷つけない。批判的でも、相手の尊厳を傷つけたりもしない。正直さは愛によって計られるべきだ。愛は正直なコミュニケーションの土台だ。真の愛がない正直さは蒸気のようで、かつては活気を与える水だったものを、火傷を負わせ傷跡を残すほどの灼熱の蒸気に変えてしまう。熱い蒸気というものは、どれほど近づくかや、その勢い、強烈さによっても異なるが、不快な熱く汗ばんだ感覚を残すか、あるいは火傷やけがといった、もっと深刻な結果を招き得る。正直さやオープンさもそれと同じだ。ぞんざいにずけずけとものを言うなら、人を傷つけ、しばしば傷跡や、少なくとも痛ましく不快な記憶を残す。

  72.わたしはファミリーに、正直さのバランスを学んでほしい。あなたがたの正直さやオープンさは、常に愛や理解や憐れみ、謙遜さによって緩和されているべきだ。これらがあなたの正直なコミュニケーションの動機だろうか? それともいら立って気を害し、見下した態度を取って「正直な」コミュニケーションを台無しにしているだろうか? 正直さとは誰かを助ける手段であるべきだ。それは愛情深く、人の助けになるべきだ。

  73.愛情深く正直なコミュニケーションとは、非難や辛辣な言葉、あてこすり、決めつける態度を連発することではない。事実その正反対だ! 正直さとオープンさには多くの祈りを込めるべきだ。あなたがたは愛する人たちの幸せを気遣い、何を指摘する前にも、祈ってそれをわたしに携えなくてはならない。わたしには、一人一人の男女や子供の心の最も奥深くにある思いを理解し、その必要を感じ取るための、心を見通す力が与えられている。わたしに求めれば、その能力の一部をあなたがたにも分け与えよう。その瞬間に、わが思いを思い、愛する人たちの最大の必要が何であるのかがわかるようにだ。

  74.わたしが与えた霊の武器も、正直さやオープンさの正しいバランスを学ぶための鍵だ。祈りという素晴らしい武器を用い、祈りの内に思い煩いをわたしに携えるなら、わたしはその祈りのゆえに、舞台裏で兄弟姉妹の人生やあなたがた自身の心に働きかけ始めることができる。鍵を高く掲げるなら、あなたがたはそのパワーを解き放ち、いら立った神経や敵の嘘による攻撃をすべて静めて、自分の霊に信仰と信頼を注入することができる。

  75.賛美という不敗の武器を握りなさい。団結や愛に対する敵のどんな攻撃をも容赦なく切り刻みなさい。愛する人たちをわたしに感謝する気持ちで思いを満たし、その賛美の霊に酔いしれてわが天国的な思いと愛を受け取るのだ。それから立ち止まってわがささやきに耳を傾け、必要とする答えをわが言葉から受け取りなさい。ただ経路を開いて受け入れるなら、わたしはいつだって導きを与える。

  76.またその他の霊の武器も身につけなさい。強力な兄弟愛の武器、悪鬼を滅ぼす譲渡や謙遜や柔和さの武器だ。敵のどんな攻撃をも突き通す強靱な御言葉の剣で警戒しなさい。そして、愛する人たちに正直な言葉を正しい霊で、しかも一人一人にとって一番効果的な方法で伝える方法を学ぶ際に、これらの霊的な武器の使用がどう役立つかを見なさい。

  77.正直さやオープンさといったもののためにそれほども多くの武器で武装するのは少々行き過ぎではないかと思うかもしれない。だが、わたしから見ればオープンさとは、勝利チームを円滑に機能させるために必要不可欠な側面なのだ。それには、あなたがたを愛の内に互いに近づけて一つにまとめる力がある。一方、正しく用いないなら、団結の絆を断ち切ってしまう力もある。

  78.敵がオープンさをくじこうとして用いるあくどい戦術は、プライドから過敏さまで数多くある。彼は、オープンさという手段を愛と知恵の内に用いればいかにパワフルかを知っているのだ。彼には多くの悪鬼たちがいて、彼らは、恐れてコミュニケーションを躊躇することや、愛に欠ける話し方、与えられた指導に従おうとしないことなどを通して、オープンさのポジティブな効用を滅ぼそうと働きかけている。彼はあなたがたがオープンで受容的になるのを尻込みするよう願って、あらゆる手段を講じるだろう。そういった攻撃が発展する前に鎮圧することは重要だ。さもないと、それらはあなたがたが兄弟を見守る者になるのを妨げ、ホームの霊的基準に打撃を与えるだろう。

  79.オープンさはその用い方次第で重荷にも祝福にもなり得る。何かを言うべきかどうかや、また何をいつ言うべきかについてわが指示を求め、オープンさを賢く愛情深く用いることは、あなたがたの責任だ。正直さとオープンさはチームとしてのあなたがたを強める。それらは、わたしが必要とする弟子になるために互いに助け合えるよう、しっかりとした土台を築く鍵となる道具だ。愛情深い正直さとオープンさは、兄弟を見守る者になることの一部であり、弟子の要求事項なのだ。

   

頻繁にコミュニケートする

  80.(ママ:)よりスムーズで容易なコミュニケーションを取るための一つの秘訣は、ちょくちょくコミュニケートすることです。それを習慣にしましょう。人生のほとんどの物事同様、すればするほど簡単になっていきます。

  81.(イエス:)コミュニケーションというのは次第に簡単になってゆくものだ。コミュニケーションや一緒に住んでいる人々にオープンになることが調子に乗り始めるなら、きっと夢中になるだろう。あなたがたの人生はがらりと改善し、決して以前の状態に戻りたいとは思わないだろう。コミュニケーションは、あなたにとってより自然なこととなり、もっと簡単になる。だから、習慣が衰えないように、ちょくちょくコミュニケートすることを目標にしなさい。

  82.また、即座にコミュニケートすることをも目指しなさい。話すべきことを山積みにしてはならない。少し待てばもっと話し易くなるだろうと願うよりも、誰かと何かのことについて即座にコミュニケートするほうが普通は簡単だ。問題点をそのままにしておけばおくほど、コミュニケートするのが難しいものだ。だから、一緒に住んでいる人々と色々なことについてちょくちょくコミュニケートすることをゴールにし、それらを溜めないようにしなさい。コミュニケートする習慣を築きなさい。

実際的な秘訣

  83.(ママ:)今まで他の人と十分にコミュニケートしてこなかったのなら、以下は私たちの夫、主からのさらなる実際的アドバイスです。これらは手始めのアイデアに過ぎません。より個人的なアドバイスや秘訣を求めれば、主は喜んで教えて下さるでしょう。

  84.(イエス:)どんなチェンジも自分の心から始まる。あなたは進んで従順のステップを踏まなければならない。従うかどうかは、他の人々ではなく、あなた自身にかかっている。

  85.相手が自分とコミュニケートしようとしたりオープンになったりするのを待つ側になってはいけない。最初の一歩を踏み出し、どのようにすれば他の人とのより良いコミュニケーションやオープンさを目指して努力できるかをわたしに尋ねなさい。

  86.コミュニケーションを取り、もっとオープンになるべき人がホームにいるかどうかをわたしに尋ねなさい。わたしの声を聞いているなら、わたしはすでに、より多くのコミュニケーションやオープンさがどこに、そして誰との間に必要とされているかを示していることだろう。次のステップは、その人に手を差し伸べるための、思慮深く、優しい方法をわたしに尋ねることだ。

  87.オープンで正直なコミュニケーションを試みても、常にうまく行くわけではないと悟りなさい。成功は保証されているが、そのためにもう少し懸命に、もう少し戦わなければならないこともある。一度か二度試みてあきらめるのでは不十分だ。一つのアプローチがうまく行かなければ、わたしを求めなさい。そうすれば別の方法を示そう。

  88.あなたは、勝利チーム、より強い団結、人生における全体的な実り豊かさを確実なものにするには、コミュニケーションとオープンさがホームに欠かせない二大要素であることを、心から信じなければならない。

  89.コミュニケートすべき、あるいはオープンになるべき状況に出くわしたら、こう自問しなさい。「私にとってどちらがより大切だろう? 感情を抑えて、コミュニケーションによって生じうるさらなる問題や誤解を避けることだろうか? それとも危険を冒してでも主が与えられたカウンセルに従って、戦友たちとのより強い団結と親密さを求めて戦うことだろうか?」

  90.他の人々に、自分は弱く、彼らとコミュニケーションしたりオープンになったりするという面で助けが必要であることを知らせなさい。あなたは答えを持っていない。自分は正しくなく、状況をよりよく把握しているわけでもないと知っている。だから、彼らの助けが必要なのだ。

  91.オープンになり、頻繁にホームの人々に心を分け合い、自分が経験している試練を認め、祈りを求めることによって、喜んでオープンになろうとしていることを他の人に示しなさい。

何よりも主とコミュニケートする

  92.(ママ:)すべてのコミュニケーションにおいて、何よりも主とコミュニケートすることを忘れてはいけません。主は皆さんの会話に加わりたいのです。彼はカウンセルやアドバイスを与えたいと切望しておられます。主こそ最も熟練したコミュニケーターであり、悪影響なしに愛情深い方法で他の人にオープンになれるよう助けて下さる方です。だから主を交えなさい。主から聞くのです。主はあなたのすべての努力が良い実を結ぶようにして下さるでしょう。

  93.(イエス:)わたしを含めず、わたしを求めることもせず、また正しい霊で行わないなら、コミュニケートするために払ったすべての努力は無に帰してしまう。コミュニケーションは非常に実際的なものだが、それが良い実を結ぶには、わが霊のパワーが必要だ。また、愛の塗油が必要だ。コミュニケーションに長けたわがスピリット・ヘルパーたちの助けが必要だ。あなたにはわが謙遜さや祈り深さを注ぎ入れられる必要がある。あなたにはわたしが必要だ。そして、わたしが与える一切のものが必要だ。それなしには、あなたの試みは失敗するだろう。

  94.わたしはあなたがたのコミュニケーションに加わりたい。わたしはあなたがたのコミュニケーション教官だ。わたしは、あなたがたのホームの結婚において最も重要な部分でもある。だから、わたしを求めなさい。わが助けを借りなさい。わたしからアドバイスを求めなさい。それをわたしがするような方法で行い、わが思いを思い、わたしにあなたを完全に所有させ、わが知恵にあずかり、わたしにコツを教えさせ、成功の秘訣を明かさせること、それによって、あなたは熟練した愛情深いコミュニケーターになれるのだ。

話し合い:任意の話し合いのための質問

●正直になって互いにコミュニケートするのを妨げる思考様式やためらいについて話し合う。この面において何があなた自身を制限しているかや、何がそのような懸念や恐れを克服する助けになるかを説明する。

●オープンさとコミュニケーションのポジティブな特質や、その結果自分に生じた益について話す。

●しばしば正直でオープンなコミュニケーションとなると、まず防御的になる人が多く、内心その忠告に反対するか、声に出して異議を唱える。しかし多くの場合、ポジティブでオープンに反応することは、受け入れることへの第一歩だ。そこで、正直でオープンなコミュニケーションを賞賛し、受け入れるための方法を話し合う。特に相手の趣旨が完全に理解できないか、持ち出されているポイントがあまり正確ではない場合に。

●誰かと話している時、相手がどのような無言の合図を送ってくれると、あなたは安心し、感謝するだろうか? 例えば、「相手の人が目で意思表示をしてくれると嬉しいです。それによってちゃんと耳を傾けてくれていることがわかるから」など。あなたは他に人々からどんな合図を送ってもらうのが好きだろうか?

●様々なコミュニケーション上の好みについて話す。例えば、シェパードや友達と散歩やフェローシップをしている時に、あなたにとって、よそよそしさをほぐしてより深くコミュニケーションする助けになるものは何だろうか? 気さくな話題から入って徐々に深刻な話題へと移る方がいいだろうか? それともいきなり本題に入る方がいいか? あなたにとって、会話がそちらの方に流れていくよう願うより、話し合おうと予定しているか、話したいと思っている話題について具体的な質問をされる方が、それについて話し始める助けになるだろうか?

賛美のアイデア:任意の賛美のアイデア

●正直さの賛美:部屋にいる全員が右側にいる人の方を向き、その人について感謝している事柄をその人に個人的に(そして主に)告げる。できれば、「正直さの筋肉」を鍛えるために、今までその人に言ったことのない事柄がよい。

●個人的な勝利を賛美する:順番にぐるっと一人ずつ立ち上がり、自分が最近経験した個人的な問題、試練、困難で、主が解決や勝利を助けて下さったものや、その面で進歩を遂げるのを助けて下さっている事柄を主に賛美する。

●オープンさとコミュニケーションの益を賛美する:どちらも同人数になるように、二つのチームに分かれる。各チームに紙を一枚と、ペンか鉛筆を渡す。タイマーか時計を2分間にセットする(必要ならもっと長くてもよい)。それから各チームがオープンさとコミュニケーションの益について考え、思いつくものを書き留める。2分経ったら、両チームが自分たちのリストを読み上げ、リスト上で相手チームのリストに入っていなかった益一つごとに一点を獲得する。ゲームの最後に点が多かった方のチームが、両チームのリストを合わせたものから幾つかの益を選び、それらを用いてオープンさとコミュニケーションに関する短いスキットをし、他のチームがそれらの益ゆえに賛美する。

御言葉を「行う」:「御言葉を行う」者となるための任意の実践法

●結婚についてのGNの幾つかを読み、オープンさとコミュニケーションの重要性についてのカウンセルをホーム全体の「結婚」に当てはめる。(「結婚関係やその他の恋愛関係でのコミュニケーション」  ML#3196,GN800, 「夫婦の愛の美、約束、報酬」 ML#3194,GN799を参照。)

●自分がオープンさとコミュニケーションにおいて個人的にどの程度よくやっているかを主に尋ねることは常に助けになる。手始めにやると良いのは、人生のこの面において進歩するにはどのような一歩を踏み出せるかを主に尋ねること。それからミーティングやデボーションで、主が一人一人にどのような進歩を遂げることを求めておられるかが全員にわかるよう、全員が主の示されたポイントをホームに分け合うとよい。以下は尋ねるとよい質問の例:「イエス様、他の人々にとってオープンでコミュニケートしやすい者となることを学ぶという面であれ、他の人が私にコミュニケートする時にもっと良く受け入れることを学ぶという面であれ、私は今日、オープンで正直なコミュニケーションの助けになる、どの実際的ステップを踏めばよいですか?」

●あなたがオープンで正直にコミュニケートするのを妨げているものが何かを主に尋ねる。(「オープンさとコミュニケーションの障害を克服する」のセクションにある例を参照。)

●またコミュニケーションの良き第一歩は、ホームの一人一人をより良く知ることでもある。その人についてよく知っていれば、もっとコミュニケートしやすいから。以下は、人々をより良く知るためのアイデア。

  >ホームで、話し合いのための質問をまとめたリストを使った夜のアクティビティー(特別なスナックや食事を囲んで)を計画する。質問は、各自が自分について答えるものであるべき。例えば、「あなたの一番好きな霊の武器は何ですか? その理由は?」「あなたの人生に最大の変化をもたらした経験は何ですか?」「あなたが一番感謝する友の資質は何ですか?」「霊の世界への理解を深める助けになった霊的な経験はありますか? 話して下さい。」「主があなたに与えられた賜物や才能の内で、一番感謝しているものは何ですか?」などだ。これらの質問をボウルか帽子に入れて、ホームの全員に一つずつ答えてもらう。

  >ボウルから名前を引いて、週の間にその人と散歩に行ったり、何か、その人と話す助けになることをしたりする。お互いをより深く知ったり、相手のライフ・ストーリーや好き嫌い、個人的なテスティモニーや家族などを知るための時間を取る。

  >ホームの全員に順番がまわるまで、毎晩夕食の時間に5分間かそれ以上の「スポットライト」の時間を設ける。5分間、皆は、その人をもっとよく知るための気軽な質問を尋ねられる。以下に挙げるような、決まった質問でもいいし、自分で質問を考えてもいい。おそらく子供たちも自分にスポットを当てられるのを楽しむことだろう。(質問の例:好きな二つの[色・食べ物・動物など]は何ですか? 天国に行ったら何を最初にしようと思っていますか? 今まで誰かから受けた最高の助言は何でしたか? あなたが使いすぎる言葉や言い回しは何ですか? 三つ願い事がかなうとしたら、何を願いますか? 一日透明人間になれるとしたら、どんなことをしますか? ヘブンズ・ライブラリーの登場人物になれるとしたら、誰になりたいですか? その理由は?)

絶滅させよ

  センサイ:過敏さによって私たちを攻撃する悪鬼の軍団。

活性化させよ

  アマール:天国のコミュニケーション教官

  K.O.T.の戦士たち:私たちがセンサイ(過敏さの悪鬼たち)の攻撃を打破するのを助けるため、特別に訓練された霊的存在の軍団。

逸 話

  インディアンの一団がカヌーで川を下っていた。一人の勇士が自分のカヌーに水漏れがあることに気づいたが、高慢すぎて他の者たちに助けを求められなかった。岸辺までカヌーを漕いで修理することで皆を遅れさせる原因になっていると思われたくなかったので、彼はそのまま何も言わずに漕ぎ続けた。

  そばのカヌーにいたインディアンたちは、勇士のカヌーが浸水し、遅れまいと猛烈に漕いでいるにもかかわらず、遅れを取り始めていることに気がついた。しかし彼らもまた、その災難に関心を集めて彼に恥ずかしい思いをさせることを恐れたので、そのまま漕ぎ続けた。

  インディアンはますます後方に取り残されていき、ついにカヌーの中の水かさが増してカヌーが沈み、運んでいた食糧や道具や武器まで沈むという危機となった。その時彼はようやく大声で助けを求め、他のカヌーは彼を救おうと向きを変え、流れに逆らって漕がなければならなかった。

  「皆、何という愚か者なのだ。」 水漏は早く発見され、修理できたはずなのに、それに気づいていた他の者たちも何もしなかったことを聞いて、酋長は言った。「ちょっとした修理や遅れることの恥は、カヌーや食糧を失い、これから我々が被る遅れに比べたら何でもない。」

  自分や他の人のプライドを犠牲にしてあなた自身や他の人々を災難から救う方が、プライドを救おうとして他のすべてを失ってしまうよりもいい。

ホット・キー:オープンな心

  95.(イエス:)オープンな心の鍵を要求しなさい。そうすればわたしはあなたがたの心の扉を開いて、そこに他の人々を招き入れ、彼らを愛し、思いやり、また心を分かち合い、深くコミュニケートできるようにしよう。この鍵はコミュニケーションと正直さの滞りのない流れを妨げるどんな壁や障害をも壊し、自分の心にあることについて他の人を信頼し、彼らの前で心をさらけ出すための信仰を与える。それによって、団結の愛と強さ、つまり兄弟愛から生じる強さを吸収できるよう、心を露わにし続けるのだ。

祈りの後押し

  96.(祈り:)最愛の恋人、主よ、より良いコミュニケーターとなり、他の人との関係においてよりオープンになれるよう、あなたの愛と謙遜さと力を呼び求めます。それは私たちに元々備わっていませんが、あなたは鍵の力を通して生まれつきの性質を変えられると約束されました。

  97.どうか互いにオープンで正直になれるよう助けて下さい。互いのことをよく知れますように。また、問題に出くわした時しかコミュニケーションやオープンさの手段を用いないということがありませんように。頻繁にちょくちょく用いることができますように。それによって、互いに心を分け合うことからの良い実によって、ホームに益がもたらされますように。

  98.天国のコミュニケーション教官であるアマールを呼び求めます。また、他の人々に心を開くのを助け、特に過敏さの悪鬼たちセンサイから防護してくれるK.O.T.軍団と個人的なK.O.T.教官を呼び求めます。

  99.過敏さやプライド、また互いにオープンで正直になるのを妨げるその他のあらゆるものを叱責します。またオープンな心の鍵を呼び求めます。あなたは、それが私たちの心の扉を開いて、他の人たちを人生に招き入れることができると約束されました。私たちは、愛、良いコミュニケーション、正直さ、謙遜さ、信頼、兄弟愛の鍵を作動させます。

  100.私たちは今日、ホームとして、もっとコミュニケートし、互いによりオープンになるために一人一人が自分の分を果たすというコミットメントをします。あなたは御自身の栄光のために私たちをチームとして一緒にされました。ですから、私たちが自分たちの分を果たして、最大限固く結びあわされるよう確かめられるよう助けて下さい。それによって、あなたが引き続き私たちを使い続けられますように。

  101.イエス様、あなたが必要です! あなたがこれから勝利を得るのを助けて下さることゆえに、あなたをほめたたえます!

このセクションのための短い格言:

  正直なコミュニケーションが愛と合わさると、誤解や心の傷によって生じた裂け目に橋を架ける。

  

  オープンさは、ちくちくする洋なしのように、一見気をそそらないものに見える。しかし、いったんその「ちくちくする」皮を通り超えれば、甘くておいしい「果実」が見つかる。

  正直さやオープンさは酸っぱいレモン汁のように思えるかもしれないが、愛の「砂糖」を少々混ぜて励ましの「水」を加えるなら、おいしく爽やかなレモネードができる。

  良いコミュニケーションという整備の行き届いた車に乗って行けば、必ず最も確実に目的地に着く。道路状況がどうあれ、基準に沿った適切な車で行けば、比較的容易に目的地に到達するだろう。

  良いコミュニケーションはシャワーのようだ。一日の仕事でたまったどんな汚れも取り除く。

  霊を清く新鮮に保ってくれるオープンさの石鹸にまさるものは何もない。

  誠実さは必要とされているものを供給する。オープンさは義務づけられている以上に分け合う。

  正直さは人の人生という部屋を他の人の部屋へとつなげる開かれた扉。

  露骨な正直さは、雨の日に玄関のドアめがけて新聞を放り投げる新聞配達の少年のようだ。愛情深い正直さは、新聞が濡れないようにそれを戸口まで持って行って手渡す。

  話すことは電話のダイヤルを回すようなものだ。コミュニケーションとは、相手が電話に出ることである。

  あなたはオープンで正直になったほうがいい。どうせ人々はあなたを見抜いているから。不正直でいるなら、笑いものになる危険を冒すだけだ。

問 題 解 決

要 点

  102.(ママ:)勝利チームのメンバーは、ホームで持ち上がるどんな摩擦や問題、意見の不一致についても、それを解決する責任が自分にあると感じます。また、様々な性格や背景を持つ人々が共同生活するなら、誤解や行き違いや問題が生じることを、彼らは知っています。でも、勝利チームはそのような課題にただ耐えるのではなく、それを解決します。

  103.以前は、そうした問題を取り繕って、苦労してまでも摩擦や問題を解決するよりも、ただそれらに甘んじるか、さらには他のホームに移ることで逃れようという傾向が多くのファミリー・メンバーにありました。でも、主は今、私たち勝利チームのメンバーに対して、問題が生じた時にそれを無視し、そんなものはないかのように振る舞うのではなく、問題解決に向けて共に努力することで、愛と団結と兄弟愛の霊が力強く成長するよう期待しておられます。勝利チームは難局に対処します!

勝利チームへの助言

問題解決は人生につきものだと知る

  104.勝利チームを築くか、向上させようとしている時には、最初から、ずばり、人生には問題がつきものだと気づくことが大切です。たとえ「愛情深いリリー」や「従順なオバダイヤ」、あるいは「コミュニケーションの名人クリス」や「親切なケザヤ」と暮らしていても、それでもホームには問題があるでしょう。完璧な人などいません。誰でも間違いを犯します。誰にでも問題はあります。ですから、ホームに問題が生じるであろうという事実に心を備えていれば、いったんそれが生じても対処しやすいはずです。

  105.どこへ行こうとも常に問題はあると知ることは、それから逃れようとしたり、無計画にホームを出ると決めたりせずに、問題解決のために戦う助けになります。転々と場所を移っても問題がなくなるわけではなく、人生には常に問題がつきまとうので、私たちは皆、問題の解決法を学ぶ必要があるのです。

  106.最後には問題や摩擦や意見の相違が決して生じないチームが見つかると考えているなら、あなたは夢の世界に住んでいます。主のための私たちの人生においてさえ、いえ、むしろ、特に主のための人生においては、必ず問題が生じるでしょう。敵は常に問題や困難を用いてイエスのための私たちの活動を滅ぼし、実を結ばせまいとしているからです。

  107.けれども、もし主が摩擦や衝突を取り除いて、他の人々と働く上で何一つ問題がなくなるなら、私たちは成長しないでしょう。霊の内で必要される進歩を遂げなくなります。互いを理解することも学ばないでしょう。一つに結ばれることもありません。ですから、主は時折直面する困難を通して、私たち全員を互いに近づけられるのです。問題解決に働きかける時、私たちは個人としてもチームとしても強くなります。

  108.(イエス:)他の人々との関係で生じるあらゆる誤解や行き違いや問題は人生につきものであり、それが人間というものだ。わたしが人を創造した時、あなたがたが必ずしも同じ意見を持つわけではなく、互いの関係に不具合が生じるとわかっていた。人間にはそれがつきものなのだ。わたしがそのように造ったと聞いて驚く人もいるだろう。しかし、わたしは多くの理由でそれがあなたがたの益となることを知っていた。一つは、学び成長する機会を提供することだ。

  109.あなたも、あなたと共に住む他の全員も必ず問題を抱えるようになるという事実を直視しなければならない。問題とは、汚れた皿のように、常に片付けなければならないものだ。皿洗いが好きな人が滅多にいないのと同様、問題に対処したりそれに働きかけるのを好む人はいない。しかし、仕事は仕事だ。食事する時にきれいな皿で食べ、キッチンをインスパイヤリングにしたいなら、皿洗いをしなければならない。同様に幸せなホームにしたいなら、問題を片付けなければならないのだ。

  110.問題が喜ばしいものでないのをすまなく思う。だが、それに我慢していることはない。愛、祈り深さ、謙遜、知恵によって、それらに対処できる。問題によってホームを脱線させる必要はない。事実、問題はより強い団結への足掛かりとなり得る。実際、問題に対処することで互いに近くなり、信頼し合うことを学べるからだ。だから、問題を単に耐えなければならない障害と見なしてはいけない。むしろ、ホームをより良くし、互いとの愛の絆を強め、人格を形成する機会と見なしなさい。

   111.失敗などの問題は必ずしも悪いとは限らないのを覚えていなさい。他の人との間に問題が起こり、誤解や行き違いや争いが起こってもそれについて何もしないなら、そうだ、確かにそれは悪いことで、とても悲しい結果を生むか、ともすれば悲劇にもなり得る。しかし、問題に取り組み、進歩や人生の大切な教訓を学ぶことへの踏み台とするなら、問題は良いものとなる。進歩や成長を遂げ、最終的には前よりもずっと良くなるからだ。

生じた問題を解決することがいかに大切かを知る

  112.(ママ:)何か困難なことをしなければならない時には、そのための動機があり、それをしなければならない理由を、自分自身、納得していると助けになります。ですから、問題解決、不具合や問題の対処、ホームの人々とのあつれきの解消など、大半の人にとって楽しいとは言えない仕事について、それがなぜ大切なのかを知っていると役立ちます。

  113.それがそれほど大切であるおもな理由は、敵がホーム内での摩擦や問題や困難を用いて、主のための仕事を滅ぼそうとするからです。ですから、問題を解決し、自分たちの間で問題に働きかけているなら、あなたたちは文字通り効果的な方法で敵を打ち負かしているのです。

  114.(イエス:)こう質問したい。体の感染した部分を手当てすることはどれほど大切だろうか? 意見の相違とは、あなたがたの団結に生じた怪我や擦り傷、開いた傷口のようだ。人は、きつい性格や鈍感な性質による誤解によって、それらの傷を生じさせることがある。しかし、全体的に、しかも非常に多くの場合、これらを引き起こしているのは敵なのだ。

  115.彼はあなたがたのさなかにそっと忍び込み、問題を他人のせいにできるような隙を見つけると、素早くあなたを切り、それは他人のせいだと指摘する。「彼らのせいだ。彼らがしたんだ。」 実際それはサタン自身の使者の仕業だったというのに。サタンはしばしば影に隠れ、自分のしたことをすぐに他人のせいにして非難する。

  116.例えばホームの誰かと衝突があったとする。敵はそれを、あなたの目を他の人に向け、問題を彼らのせいにさせる機会と見る。彼はこのように言う。「この問題があるのは誰それが愛に欠け、きついからだ。」 すると問題が悪化し始め、あなたはますます自分が正しく相手が間違っていると感じるようになる。敵がそうした悪感情を生じさせたのに、彼は不和や問題が相手の責任であると信じさせる。

  117.敵の見解を受け入れて、「そうだ、誰それが私にしたことを見てみろ! こんな風に傷つけるなんて、何と意地悪く、愛に欠けているんだろう!」と言うのは簡単だ。すると、敵のものの見方が広まりだして、苦い根と不和で傷口を感染させる。始めの内は、愛、祈り、謙遜さ、良いコミュニケーションを通して容易に解決できたかもしれない、ホームの誰かの個人的な問題だったのかもしれないが、敵はそれらを途方もなく誇張し、不和を誰か他人のせいにさせる。問題を利用して団結を追放しようとしている張本人は、敵である悪魔なのに。

  118.それから敵は傷口を手で覆って、あなたがそれを見下ろしても感染した部分が大きく広がり、悪化しているのが見えないようにする。彼はそれを覆って言う、「そんなにひどくない、大丈夫。そう感じて当然だ。この傷口を手当てすることはない。どうせ誰それのせいだから。これをどうにかしなければならないのは彼らの方だ。お前の責任じゃない。」 こうして率直に言うと、馬鹿げて聞こえるだろう? けれども、不和や団結が攻撃される時には、このようなことがよく起こるのだ。

  119.問題は、あなたがその状況で果たすべき役割や、問題を処理する責任を無視している間に、敵がさらに多くの感染性のばい菌を傷口に投げ込めるという点だ。すると、それは武具に生じた裂け目となり、そこから敵が入り込んで霊的な「血流」を毒し始めることができるので、人生の他の面でも問題が持ち上がり始める。その他の擦り傷から生じた「ただれ」も感染し始める。あなたはわたしが手当てしようとしても手を払いのけるからだ。

  120.不和や苦い根の「ただれ」が広がるままにすると、ついには人生の他の面にも広がってしまう。始めはたった一人の人との不和状態かもしれないが、それが大きくなると、敵はすぐに人生の他の面も感染させ始める。もしかしたら、過去に誰かとの間に問題があったので、それを思い出し始め、その人に対して苦々しい思いも抱くようになる。そして、それがどんどん広がって、ほとんどすべての人に対して苦々しい思いを抱き、不和状態になってしまうのだ。

  121.結局、問題について何かをするか、それとも取り繕ってそんなものなどないかのように振る舞うかという選択に帰結する。何もしないなら、感染した部分はどんどん広がり、悪化して、ついにあなたは霊の内でひどい病気になってしまう。それについて即座に手を打つなら、誰が本当にあなたを攻撃しているのかを知り、自分をめった切りにして傷を生じさせていた悪魔に対して行動に出ることができる。

真の敵を忘れてはいけない

  122.(ママ:)先のメッセージで主が述べられた大切なポイントを繰り返したいと思います。ホームの誰かとの間に、意見の不一致や、うまくやっていくのが大変、誤解といった団結を大いに脅かす問題を抱えていると、相手の人を悪い側、つまり「敵」と見がちです。ややもすると、憤慨し、腹を立て、自分にそんなにも問題を起こしている人に対してすっかりいら立ってしまうものです。しかも、一方では相手もあなたに対して全く同じように感じていることがよくあります。

  123.あつれきや意見の不一致、問題状況に関わっているのが誰であれ、「敵」とは実際、悪魔とその手下であるセルベジョンです。悪魔こそ、侵入してあなたたちの団結を滅ぼそうとしている張本人なのです。ですから、衝突していると感じる兄弟姉妹ではなく、悪魔とその卑劣な悪鬼どもと戦いなさい。懸命に団結を築き直し、敵とその軍勢をお払い箱にしなさい!

  124.(イエス:)あなたが団結を保つのに苦労している相手は、その「敵対者」ではない。物陰に潜み、あなたを襲って一撃を食らわせるチャンスを待ちかまえている悪魔と彼の悪鬼の一人こそ、敵だ! 戦うにはそれに気づかなければならない。あなたとの間に意見の不一致やあつれきがある人は、敵ではない。それが第一のルールだ。彼らは敵ではなく、これからも決して敵にはならず、決して敵ではない。わかったかね?

  125.こうした状況が持ち上がって団結に影響する場合、敵、あるいは真の問題とは、断じてその相手ではない。これを理解してもらわないといけない。これはわたしが与えようとしている解決策の土台だからだ。あなたの兄弟姉妹は、決して、決して、決して敵ではない。彼らの性格や、彼らが何をしたか、あるいはしなかったか、また何かの面でどんなに彼らから不当に扱われたと感じていても、関係ない。

  126.要点がつかめただろうか? 彼らは敵ではない。敵とは、サタン自身と、害を及ぼすために彼があなたがたの只中に送り込む使者や工作員たちだ。彼らが真の敵だ。二番目の敵はプライドだ。サタンはセルベジョンとあなたのプライドの両方を使って感染を広め、団結を攻撃する。

  127.彼はあなたがたを仲違いさせようとして、その攻撃を兄弟姉妹のせいにする。ちょうど、国家の敵がその行為を政府内の別の派閥のせいにして、政府が内輪で争うのに忙しくなり、外部から来る真の攻撃に気づかなくなるようにするのと同じだ。

  128.不和はどんな状況であっても容認できない。問題を覆い隠したり、それから逃げることは決して受け入れられる通路ではない。あなたは団結を取り戻すためにあの薄汚い悪鬼の首をつかみ、攻撃に出て彼を絞め殺さなければならない! 何よりも、誰が敵であるかを知りなさい。それから、彼に対して行動を起こしなさい!

敵に隙を与える余裕はない

  129.(ママ:)今日の勝利チームに何を期待されるかについて、主はさらに以下のように語られました。性格上の問題やホーム内でのあつれきは、この世に対する団結と兄弟愛という見本を滅ぼすために敵が使う弾薬なので、私たちはそれによって敵に打ち負かされるわけにはいきません。

  130.(イエス:)わたしは将来の勝利チームであるあなたがたに、問題を解決するよう期待する。いかなる誤解や行き違いやあつれきが生じても、それらを侵入させたり内部に悪影響を与えさせたり、そこから逃げようとするのではなく、むしろ愛と団結と兄弟愛の霊によってそれらを解決しなければならない。

  131.敵に妨害され、ペースを落とされ、能力を奪われる隙を与える余裕などない。問題を解決しないなら結果的にそうなる。新しいファミリーは前進するファミリーであるべきだ。互いの違いを解決し、何かを成し遂げ、途中でどんな時間の浪費もしないことに関して、攻撃に出ているファミリーだ!

  132.敵は、あなたが開けたままにしておくどんな割れ目からでも入り込んで問題を起こそうと躍起になっている。そして彼は、侵入するための最も簡単な方法は、あなたがたの団結を脅かす問題や、性格の違いや性格上の癖、誤解、行き違いや見解の違いなどを利用することだと知っている。それが人間というものだ。あなたがたにとってそういったことは自然に起こるもので、敵は、自然に起こることがあなたがたをつまずかせる可能性が最も高いと十分承知している。

  133.あなたがたの最も強力なテスティモニーは、兄弟愛や愛、団結、信頼、そして利他的さの見本にかかっている。だから敵は執拗にそこを攻撃するのであり、だからこそ、この面に働きかける隙を敵に与える余裕などないのだ。もはや、問題と共存したり、それを無視して存在しないかのように振る舞ったり、あるいはそれが爆発するか、さらに悪いことに破壊するまで積み重なって大きくなるのを許す余裕など、あなたがたにはない。そうするならあなたは弱い鎖の環となり、敵の攻撃に対して無防備になる。それを容認することはできない。

  134.愛と団結、そして兄弟愛の霊がホームの原動力となっているべきだ。これが、将来の嵐を乗り切るのを助ける力なのだから。わたしは、団結には力があると何度も言った。これはただのスローガンではない。愛する人たち、これは控えめな言葉だ。あなたの団結の強さが、将来、生き残れるかどうかを左右する。それはあなたの最大のテスティモニー、この世にわたしを示すものとなる。

  135.これから先、あなたがたの団結は最終的なテストにかけられるだろう。それゆえ、今、兄弟愛の絆を強めるためにできる限りのことをすべきだ。あなたには、団結がもたらす力が必要だ。それなしでは生きられず、生き残れない。衝突や問題を解決するには、大抵、時間や様々な働きかけが必要だ。深い謙虚さが必要だ。わたしから聞き、わたしが示すことを実行しなければならない。犠牲や譲渡、そしてその他多くが必要だ。だが、努力をする価値は十分ある!

  136.あなたがたは、得るものだけでなく、失うものにも目を向けなくてはならない。あなたがたはすべてを手に入れる。強さ、力、わが好意と祝福、自分が宿命を果たしているという満足感を。また、問題解決に働きかけないなら、すべてを失うことにもなる。

  137.勝者になるか敗者になるかは、あなたがた次第だ。だから、自分たちが抱えている問題についてわが言葉を調べ、愛の内に解決するにはどうすればよいかについて、個人的な指導を求めてわたしの所に来るべきだ。問題はそれぞれ異なり、状況も異なり、それに関わる人々や事情も異なる。だから、個人的な指導は絶対に必要だ。

  138.愛、謙遜、祈り、コミュニケーション、鍵を呼び求めること、わたしに呼ばわること、わたしが示したことを実行することはすべての問題を解決する。愛する人たち、どんな代価を払っても兄弟愛を保ちなさい。これによって、あなたがたがわが弟子であることをすべての人が知るだろう。そして、あなたがたは終わりの時に必要な強さと力を受け取るだろう。

問題が起きた原因を見極め、解決する

  139.(ママ:)もちろん、悪魔がホームの団結を攻撃しているわけですが、普通はすべてが霊的な原因というわけではありません。大抵は、問題の原因となっているものや、あなたが困難を感じている理由、おそらくは人間的な性質やNWOがあるものです。誤解やコミュニケーション不足があったか、他の何かがうまくいかなかったのかもしれません。

  140.ですから、衝突や意見の相違、問題があるなら、祈って、その理由を突き止めることが大切です。祈って、主に正式に尋ねなさい。でも、それと同時に、状況を分析しなさい。時として、事態はあなたが思っているほど悪くなかったり、あなたが頭の中で事を大げさにして、必要以上におおごとにしている場合があるからです。

  141.(イエス:)ここに、あなたがたが問題を見極め、わたしの見方を持つのに役立つ質問を挙げよう。

  ●この攻撃は、ホームでの大切な時期に起こっているのだろうか? 私たちが前進し、進歩しているので、敵はそれを止めたいのだろうか?その進歩を邪魔するとしたら、何が一番良い方法だろうか?

  ●この人は主と私を愛しており、問題となっているこの事を除けば、私たちは普通、結構うまくやっているだろうか?

  ●敵はどんなものを使って[他の人と]私の団結を壊したがっているのだろうか?

  ●私が[相手を]誤解したということはあり得るだろうか?

  ●私が必要以上に悪く解釈しているということはあり得るだろうか?

  ●このあつれきから私は何を得るのだろうか? また、何を失うのだろうか?

  ●敵のつまらぬ攻撃の核心となっているこの論点は、このように不和を生じさせるだけの価値があるだろうか?

  ●私にとってどちらが大切だろう? 自分のプライドか、それともホームの団結か?

  142.このように自問することで問題は実際の大きさに縮まり、セルベジョンの扇情的な誇張を避けることができる。問題が明確に見えるようになるので、それからわたしの元に来て、どのように解決すべきかを尋ねることができる。

  143.兄弟間での対立や内輪もめは決してわたしが意図するところではないと知っているなら、いかなるあつれきも間違っており、その状況を正すために行動に出る必要があるということになる。誰かとうまくいっていないなら、それがどれだけ深刻か、ささいかに関わらず、その問題を解決しなくてはならない。

  144.どうやって団結の回復に取りかかるのだろう? それが相手のせいだと感じている場合は? その原因が、実際に相手の言動にある場合はどうすればいいだろうか?

  145.たとえそれがあなたにとってどのような影響があろうと、わが意思に委ねられるよう必死に祈りなさい。

  146.わたしがその問題をどう見ているか尋ねなさい。あなたにどのような見方をしてほしいのだろうか?

  147.必要なら助言を得なさい。激しい感情は判断力を曇らせ、あなたの行動や理屈を不合理にすることがよくあるが、外部からの意見はそのような感情を消し去る助けになる。

  148.相手のことを肯定的に考え始めなさい。相手の長所について、わたしに賛美することから始めなさい。何も思いつかないなら、何かを示すよう、わたしに求めなさい。その人との相互関係についての良い点を賛美して、攻撃に出なさい。その人への愛や感謝の気持ちに気づかせまいと敵が用いる、あらゆる否定的な態度という最初の障害物を乗り越えなさい。

  149.何か親切な事をしなさい。ああ、不満の声をあげているね! だが、これも踏むべきステップの一つだ。何か親切な事や、さらには一風変わった事さえもしてあげなさい。朝に、その日のために鍵の約束を書いた短いメモをあげなさい。その人のために椅子を引いてあげたり、食事に遅れると知っているなら、食事を取っておいてあげたりしなさい。ちょっとしたプレゼントをしなさい。何か決めなければならない時には、その人に選ばせなさい。たとえささいな行為でも、それはあなたを正しい方向に進ませる。時には、それだけで間にある壁がなくなることだってある。わたしは、あつれき状態にある人たちが、相手のちょっとした親切に抑えきれずに泣き出すのを見てきた。

  150.このようなステップを踏んだ後でも進歩が見られないなら、もう一度わたしの所に来て、さらに何をしてほしいかを尋ねなさい。だが、その人に対する態度を前向きに建て直すことで敵を粉々に打ち砕き、それから前向きな気持ちを行動に表すことで、あつれきの90%は解決するだろう。

問題を無視してはならない

  151.(ママ:)たとえ小さな事のように思えても、誰かに対してイライラしたり、相互関係に摩擦があるように感じたりするなら、それは決して良い兆候ではありません。そのような感情は常に、敵からの攻撃だと確信できます。敵が何よりも望んでいるのは、あなたと相手の人との間のいかなる問題をも誇張し、最終的にそれを使って団結を壊すことだからです。敵は、プライドや、あなたが傷ついたり誤解されたと感じたりする時、また誰かかにイライラさせられた時を利用して侵入したがっています。そして、このような個人間のあつれきは、きちんと対応しないなら、やがてホーム全体の団結を簡単に壊してしまいます。

  152.そのような場合、あなたは敵の侵入を遮らなくてはなりません。たとえ小さな出来事であっても、それによって悪感情が生じたなら、そのままにしてはいけません。それについて祈りなさい。何かをするのです。状況を改善するために何ができるかについてシェパードに話しなさい。敵に決して足場を与えないと決意しなさい。問題を未然に防ぎなさい。野放しにされた問題は必ずと言ってよいほど、もっと大きな問題を引き起こしたり、さらに悪いことや厄介な問題になったり、姿を変えたりするからです。普通、問題が自然に修復されるということはありません。解決策を見いだすためにコミュニケーションを取ったり、祈ったり、何かをしなくてはならないのです。

  153.たとえその時はうわべを取り繕うのが一番簡単なように思えても、長い目で見るなら、問題を無視し、うやむやにして、それが存在しないかのように振る舞うことは、必ずもっと困難になります。問題から逃げるのも解決にはなりません。どのホームに行っても、一緒に住むどの人にも問題はあります。だから、あなた自身が愛情深い問題解決者になるのを学んだ方がよいでしょう。

  154.(イエス:)人間は所詮、人間であって、人間には問題がつきものだ。他の人たちを理解することやうまくやっていくことは、いつだってそれらの問題の一つに含まれる。人生とはそういうものだ。わたしはあなたがたをそれぞれ異なった様に造り、幅広い個性や好み、願い、必要などを備えた。わたしは良い目的があってそうしたのであり、これには多くの益がある。一方、個人間のあつれきや誤解といった思わぬ障害もある。しかしながら、それでさえ全く悪いというわけではない。意見の相違や問題点に取り組み、コミュニケーションを通して解決することを学べるなら、そのような意見や好みの相違は実際、あなたの人生を豊かにするからだ。皆が同じように考え、すべてのことに同意するなら簡単で楽なように思えるかもしれないが、他の人を理解し、助け、あなたを必要とする人に手を伸ばし、証しする能力を与えてくれる技能そのものには欠けるだろう。

  155.良いコミュニケーションと、話しにくい事を話し合うための秘訣は、これらの事を「問題」ではなく「課題」として見る方を選ぶことだ。何かに対するあなたのアプローチや、対応がどう進むかの多くは、あなたの態度にかかっている。誤解や考え違いがあるたびに、問題だとか「いやだ」という態度を取るなら、実際にそうなるだろう。そうではなく、チャレンジ、さらにはチャンスとして見るようにしなさい。自分自身に、あるいはあなたがミーティングを導いている時には、ホームに対してこう告げなさい。「私たちには今、お互いを知り、もっとよく理解し、あつれきや課題を解決するという貴重な経験を得る素晴らしい機会があります」と。わたしはこれらの状況をこのように見ている。

  156.そのような見方をするなら、どんなことでも解決に向けた単純明快で必須の具体策とは、それについてコミュニケートすることだとわかるだろう。あなたは、そのコミュニケーションが苦痛の伴うものや不快なものになるのをあまり恐れなくなる。たとえそうなったとしても、それは解決への一過程だとわかるからだ。そして、全員の態度が変わりつつあり、誰かのせいにしたり誰かにレッテルを貼ったりするのではなく、このチャレンジに応え、問題を解決することに焦点が当てられるなら、それほどひどいことや不快なことにはならないだろう。皆、自分たちのしていることやその理由をわきまえるようになるからだ。

  157.このように、論点を中心とするコミュニケーションや、人々が過敏になったり皮肉を言ったりせずにオープンで正直に話し合える環境は、「自然に生じ」たり、一晩で起きるものではない。それには祈りが必要だ。物事を前向きにとらえる意識的な努力が必要だ。愛と理解と憐れみが大量に必要だ。それらは超自然的なものであり、わが霊から来なくてはならない。だが、それでも、良いコミュニケーション能力や、実り豊かなコミュニケーションをするための前向きでオープンな環境を培う秘訣とは、ただ実行し、経験し、それに慣れるという事実は変わらない。

  158.あなたがたはやりながら学んでいく。最初は、一部の人たち、あるいはほとんどの人たちが、少しネガティブな態度を持っていたり、傷つけるような事を言ったり、過敏であまりに簡単に傷ついたり、解決策に集中することを忘れて責任をなすりつけ、脇道にそれたりするかもしれない。実際、そうなるだろう。だが、それで落胆したり、やめたりしてはならない。それでも進み続け、試し続け、話し続けなくてはならない。

  159.相手にレッテルを貼ったり、過敏さ、ネガティブさ、祈り深くないことを言うといった問題は、無視したり、避けたり、話さないようにしたりしてもなくならない。争点は広がり、個人の問題や誤った態度も広がる。そうして事態がひどく悪化して、コミュニケートする以外の選択がなくなった時、あなたは無視することで避けたいと望んできた、その同じ論点を取り上げなくてはならなくなる。というわけで、あなたはどちらにせよその状況から逃れられないわけだ。また、人々の粗野な性格や悪いコミュニケーションの習慣も、無視したからといって改善されることはない。だから、それはただ状況をさらに悪くするだけだ。

  160.あなたには二つの選択肢がある。コミュニケーションという「怪物」に一生おびえ、近づいてこないよう望むけれど、結局、闇の中で時々その怪物に出くわし、出し抜かれて、散々な目に合うのか。それとも、しっかりと状況を把握し、恐れを直視して「怪物」に立ち向かうのか。その間、すり傷や切り傷、さらにはちょっとしたケガをするかもしれない。だが、あなたは「怪物を馴らし」、間もなくそれが怪物ではなかったことに気づくだろう。人なつっこい動物、さらにはよくじゃれるペットだとわかるようになる。幾らかの訓練としつけが必要だったのであり、ただ、「怪物」に慣れ、うまくやっていく方法を学ばなくてはならなかっただけなのだ。

問題を解決する際の「すべき事」と「すべきでない事」

  161.(ママ:)先に紹介したメッセージの中で、主は多くのカウンセルや指針を与えて下さいました。以下のリストには同じカウンセルも載っていますが、全く新しいアドバイスもたくさんあります。

すべき事:

 

  162.>生じた問題を解決し、団結を回復するために前向きのステップを踏む。

  163.>コミュニケーションを取る。これこそ、問題解決と修復の重要な要素。中には複雑な問題もあるが、あなたがたはコミュニケーションを取り、話し合い、心を打ち明け、質問し、説明し、謝り、共に祈る。コミュニケーションは、必ずしも言葉で語られるとは限らない。時には、親切な行為で語られることもある。言葉の場合もあるし、ハグの場合もある。

  164.>たとえ傷ついても、コミュニケーションを続ける。

  165.>自分の気持ちを説明する時、祈り深く言葉を選ぶ。

  166.>穏やかで冷静でいること。感情に流されない。感情をコントロールできるよう、わが鍵の力を使う。

  167.>誰かを傷つけるようなことをしたなら、傷をいやすよう努めるのはあなたの責任。あなたが傷つけられた側なら、相手からの和解の申し出をできるだけ快く受け入れる責任がある。両者ともに和解する責任があり、両者とも自分の分を果たすべき。

  168.>問題解決者になると決意する。問題をそのままにしたり、逃れたりしない。

  169.>問題に取り組み、愛と謙遜、多くの祈りによって解決するよう、できるだけのことをする。わたしを尋ね求め、わたしが示すことを実践する。

  170.>あなたがたの団結を脅かすものは何でも非常に危険であり、霊的、精神的、さらには身体的健康に関わるものとして考慮すべきであることに気づく。

  171.>誤解や思い違い、仲違いを未然に防ぐ。

  172.>祈って、愛と謙遜と利他的さ、天の思考パワー、完全なる所有の鍵を呼び求める。これらの鍵は、あなたが愛と謙遜さの内に物事を解決するのを導く。

  173.>それぞれの問題にどう対処し、解決すればよいかについて、指導を求めてわが書かれた言葉を調べ、わたしから個人的に預言で聞く。

  174.>良い聞き手になる。相手の話を最後まで聞く。その間、あなたの側を言って話をさえぎらないよう祈り深くあること。わたしがそう導くなら、相手の話が終わってからいつでも、自分の観点から見た重要なポイントを話せる。耳を傾けた後で、わたしが次に何をしてほしいかを確認する。

  175.>誰か他の人が関係することで特に気に障り、怒っている場合、しばらく時間が経ってからそのことを話す。けれども、これをそのまま放っておいてもよいという意味に取らないこと。24時間もあれば、頭を冷やし、冷静かつ祈り深く取り組めるだろう。

  176.>真理を語り、問題に取り組む時になったら、恐れに立ち向かう。問題が解決されれば恐れはすぐになくなるとわかり、あなたはのしかかっていた負担から解放される。

  177.>ボディー・ランゲージを使って、コミュニケーションする。問題やデリケートな課題について話し合う時、ボディー・ランゲージを使って話すなら、愛情深く謙遜な雰囲気を出せる。たとえば、視線を交わす、手を握る、腕をまわす、肩や足をさする、共にベッドに横たわる、抱擁するなどだ。

  178.>その状況において何が正しいかに気づき、認めることをいとわない。自分のアイデアや物の見方、考え方、こうあるべきだとかこうすべきだと思う事にこだわらない。

  179.>誰かにセーフガードになってくれるよう頼む。たとえば、あなたにぶっきらぼうになる傾向があり、デリケートな問題についてメッセージを書いている場合、それを相手に渡す前に誰かに読んでもらうといいかもしれない。あるいは、まわりの状況に無頓着になったり、ぼんやりしたりすることがあるなら、何でも助けになることを言ってもらうよう誰かに頼んでおくなど。

  180.>誰かとあつれき状態にあり、自分たちの間で解決できるように思えないなら、シェパードから助けや祈りを得たり、カウンセルを求めたりする。

  181.>敬神的なカウンセルを求める。より複雑な問題の場合、大抵そのようなカウンセルが必要とされる。第三者または第四者からの助けを求める。(必ず適切な人に尋ねること。ほとんどの場合、それはホーム・シェパードでしょう。) 問題にあまり関わっていない人の意見を求める。

  182.>問題を解決した後、フォローアップの祈りをする時間を取る。わたしから聞き、特にその問題が複雑だった場合、確認のために再度わたしに尋ねる。わたしはさらなるチェンジや、将来、似たような衝突や問題を避けるためにできることを示すかもしれない。

  183.>問題を解決する際には、謙遜な立場を取る。あなたはすべてを知っているわけではないことを明確にする。わたしがその人に与える塗油や、その人の心に置いた事柄、アイデアを尊重する。

  184.>相手にとって有利に考える。非難がましくならない。

  185.>相手の言い分を喜んで聞く。どの状況にも多くの面がある。そして、あなたはその一つの面か幾つかの面しか知らず、全部を知らない可能性がある。

  186.>必要なだけ何度もゆるし、忘れる。同じ人を同じ間違いで何度もゆるさなくてはならないとしても、そうしなさい。わたしなら、そうするだろう。

  187.>双方の意見の交換をし合う。あなたにとって物事を難しくしている人のしていることについて話す時は、あなたの行動でその人にとって難しくしているものは何かを尋ねる。そうすることで双方向の会話になり、共に解決策を探すことになる。

  188.>人々を変えるわたしの能力に信仰を持つ。前にいつもそうだったからといって、人にレッテルを貼らない。あなたが変われるように、人々も変われることを知りなさい。そして、そのように振る舞う。信仰を示しなさい。

  189.>信仰の態度を取る。わたしがコントロールしており、状況を解決すると信頼する。わたしが介入して状況を正すチャンスを与えてもいないのにカッカしない。

  190.>常に謙虚な立場を取り、必要な時には真理を語ることで他の人に仕える。その場合、わたしに適切な時と場を尋ねること。すべてのことにおいて富むことと貧すること、助言やコレクションを受けることと与えること、まわりの人を励まし、霊を高めることを学びなさい。

  191.>団結に4Rの手段を用いる:和解(Reconcile)、修復(Restore)、再建(Rebuild)、回復(Recover)。相手を受け入れ、問題を解決することで和解しなさい。あなたがたの間に愛と団結を再び定着させることで修復しなさい。今までの期間に築き上げてきた信頼と愛を強めることで再建しなさい。そうすれば、あなたがたの団結はいつも回復するだろう!

すべきでない事:

  192.>問題を取り繕わない。問題の原因を探し出し、解決するために必要な関心や時間、努力を惜しまない。

  193.>問題に我慢し、そのままにしない。問題について誰も何もしないホームで生活することぐらいひどいことはなく、そのようなホームは長続きもしない。

  194.>問題を完全に無視したり、ないかのように振る舞ったりしない。あなたはいずれその影響を被り、対処しなくてはならなくなる。それなら、今してはどうなのか?

  195.>未解決の問題や意見の不一致をため込まない。ホームが精神的かつ霊的に健全でいるためにも、問題や意見の不一致が生じるたびにそれらに取り組む。

  196.>他のホームに移動することによって、問題から逃げない。新しいホームでは新しい問題に遭遇するだろう。問題から逃げたからといって、また問題が起こらないという保証はない。だから、向き直り、どんな問題にも一歩も引かずに取り組み、手に負えない事態になってあなたが巻き込まれるぐらいまでため込まんだりしないと決断する。

  197.>うまくやるのが難しい相手に対して冷淡になったり、冷淡なままでいない。これは何の助けにもならない。

  198.>怒ったり、人を傷つけるような方法でコミュニケーションしない。これは状況をさらに悪くし、後でそれを解決し、謝罪すべきことを増やすだけだ。

  199.>興奮して怒らない。そうするなら、相手はあなたに譲りたいとは思わない。あなたの怒りは相手を遠ざけ、彼らが自分たちの分を果たすのをもっと難しくする。相手に防御的な気持ちを抱かせる。

  200.>あなたがしたことで傷ついたと誰かから言われたら、言い訳しない。言い訳は答ではない。また、状況の解決や改善にもならない。それは、謙虚さと、たとえ故意にではなくても相手を傷つけたという自分の間違いを認めることによって問題を解決するための方法を見えなくするだけだ。(傷ついた感情は誤解によってよく起こる。そして、誤解を解くことはとても必要とされることがよくあるが、それは言い訳や自分を正当化することとは違う。)

  201.>最初から決めてかからない。頭の中ではすべて順調で、問題は解決し、もう対処済みだと思っているかもしれないが、他の人にとってはそうではないかもしれない。謙遜になって、状況をどう見ているか、またどう感じているかを相手に尋ねなさい。

  202.>高慢にならない。正しい事ではなく、自分の道を進みたいと思うのはプライド。

  203.>相手が先に謙遜になって謝るのを待たない。問題には、いつも2人、あるいはそれ以上の人が関わっている。最初に事態を収拾する者になりなさい。問題を解決する責任は自分よりも相手にあると考えて、相手を待ってはいけない。どうしてあなたよりも相手の方が謙遜になって謝る責任があるのか? 問題があるなら、ほとんどの場合、両方ともどこかが間違っている。だから、プライドをグッとこらえて謝罪しなさい。

  204.>他の人の否定的な態度や感情、困難へ取り組み方に左右されない。あなたは超越できる。たとえ他の人がそうでなくても、あなたはポジティブで賛美に満たされていることができる。たとえ他の人がそうでなくても、あなたは謙遜になれる。あなたは幸せで、喜びに満ちた経路になれる。あなたの人生は、他の人の行動や感情によって影響を受けなくてもよいのだ。わたしをあなたの強さとしなさい。わたしをあなたの喜びとしなさい。他の人ではなく、わたしから感化されなさい。

  205.>大きな問題がある時、ホーム・シェパードの助けを求められないほど高慢になってはならない。プライドが高いあまり、自分で何とかしようとしてはならない。あなたのコミュニケーション/交渉をより円滑に進めるのを助けてくれる仲介者や第三者がいると助けになることがある。

  206.>同時に、問題解決をすべてホーム・シェパードに頼らない。良いバランスが必要だ。そして、いつもシェパードにお膳立てしたもらうことを期待するのではなく、自分で問題について祈り、解決することを学ばなくてはならない。

  207.>自分がすべてを知っていると思い込まない。思い込みが強いことで、自分の恥をさらしてはならない。

  208.>自分はすべて答を知っていると考えて、その状況に飛び込んではならない。おそらくそうではないからだ。最良の場合でも、それまで気づかなかった要素というものが必ずあり、最悪の場合は完全に間違っているかもしれない。

  209.>レサジーの口車に乗せられて、状況に踏み込んで問題を正すというハードワークを後回しにしない。悪鬼レサジーとその影響を滅ぼすよう、スティリアンを呼び求める。

  210.>問題が相手のせいだけだとは決して考えない。たとえどんなに小さなレッスンでも、わたしには常にその状況からあなたに教えたいレッスンがある。

  211.>誰かがあなたに苦情を言ったとしても、過剰反応したり、過敏になったりしない。自分は人間で、間違いを犯すこと、また一緒に住んでいる人たちが、あなたが持つ数ある罪や弱さの内、こんなに少ししか見ていないのは奇跡であることを思い出す。

  212.>問題によってわたしへの奉仕が妨げられたり、あなたが手を差し伸べようとしている相手の人たちをつまずかせたりしない。羊や教会の問題や意見の相違を解決するのを助けられるようになるには、まず、自分の人生やホームで生じた問題を解決できるようにならなくてはならない。

  213.>たとえ問題があっても、共に働いている兄弟姉妹の思いや気持ち、必要に背を向けたり、無視したりしない。いつかあなたはその人が助けを必要としていた時に助けなかったことや、助けることができたのに助けなかった時のことで責任を問われるだろう。

  214.>相手の問題や、以前一緒に働くのが難しかったことで批判的になったり、レッテルを貼ったりしない。あなたがしてほしいと思うように、相手にも接する。

誰でも問題解決者になれる

  215.(ママ:)問題解決者となるために特別な技術はいりません。人との接し方がうまくなくても、あなたが祈り深く、愛情深く、謙遜なら、困難や問題を解決することができます。もしかしたらホーム・シェパードからアドバイスや助けが必要になるかもしれませんし、もちろんのこと、必死になって、どうすればよいかを主に尋ねた方がよいでしょう。けれども、たとえ自分は「コミュニケーションが得意」だとか「人の扱いがうまい」とか思っていなくても、また生まれつきそのような能力がなくても、誰でも問題解決者になれます。

  216.(イエス:)生まれつきコミュニケーションが上手な人がいる。感傷的でクッションを詰めたような話し方をする才能がある人もいる。また、人との接し方にそつがない人や、自分の考えをもっと良く言い表せる人もいる。論理的に言えばあなたがたは様々なチャレンジに直面するだろうが、団結を築くために人とコミュニケーションし、問題やあつれきを解決するのを助けるわが力は超自然的だ。わたしはあなたの生まれつきの能力や不足によって制限されることはない。

  217.たとえ、どんなに能力不足に感じようが関係ない。自分にその能力や才能があると感じるかどうかは関係ない。経験があるかどうかも関係ない。若いか年長かにも関係ない。ファミリーで育ったか、体制で何年か暮らした後でジョインしたか、完璧な英語を話せるかどうかも関係ない。長年に渡ってそのような経験が豊かなのか、全くないかも関係ない。わたしは何にも制限されない!

  218.わたしはあなたが良いコミュニケーターになるのを助けることができる。問題や意見の相違を解決するのを学べるよう助けられる。これは結局、これら資質にまとめられる。あなたがたはそれらをわたしに求め、磨くとよい:

 

  ● 愛

  ●謙遜

  ●ホームが団結し、チームとして成功するためには何でもしたいという願い

  ●シェパードや一緒に住んでいる人との正直さ

  ●問題が持ち上がった時に進んでわたしから聞き、わたしが求めるステップを踏むという姿勢

  219.このリストは実行不可能なように思えないね? わたしの助けと力があれば、確かに不可能ではない。わたしはあなたに、愛、謙遜、必ず団結を手に入れたいという願い、正直さ、わたしから聞き、わたしに従いたいという意欲を与えることができる。これらの事を行うなら、あなたは問題解決者になる。あなたはホームの問題を助長するのではなく、解決するのを助けるようになる。この技術があれば、どこのホームでもあなたは貴重な存在になるだろう。

問題解決がもたらす結果に鼓舞される

  220.(ママ:)問題が解決されることから生じる結果にいつも目を向け、それによって自分を奮い立たせましょう。問題を解決するというハードワークにこだわって、そこから生まれる成果、つまり困難な状況を解決したことによるより強い団結、より結束したチーム、あなたたちが今まで以上に親密になるという事実を忘れてはいけません。

  221.(イエス:)メンバー間の問題やホーム全体の問題を解決したホームは、幸せなホームだ。あなたがたは、自分のホームを幸せにしたくないのか? 豊かな団結がほしくないのか? 一緒に住んでいる人と親しくなりたくないのか? 一つの強く団結したファミリーを実感したくないのか? このすべては、生じる問題を処理することの結果なのだ。

  222.問題を処理するのが勝利ではない。団結が勝利だ。和合していることが勝利なのだ。わたしのための強いチームになることが勝利だ。継続した未解決という問題という病なしに共に働くことが勝利だ。だから、結果に目を向けなさい。問題によって行き詰まってはならない。問題を超越しなさい。あなたが問題を解決するのは、それを克服し、それにいよって問題があなたを束縛したり、ホームとしての有用性を妨げたりできなくなるようにするためだ。

  223.勝利とは、問題のないホームになることではない。勝利は、ホーム・メンバー全員が互いに心の友や親友になることではない。ゴールは、あなたがたが愛や祈り、謙遜さによって困難を解決することだ。ゴールは問題によって阻まれたり、あなたの炎や互いへの愛が押しつぶされないようにすることだ。ゴールは、問題が解決された時に、それがホームを前に押しだし、より大きな進歩への手段となり、わたしのためのより効果的なホームやチームになるきっかけとなることだ。

  224.問題は助けにもなれば、あなたを破滅に追いやることもできる。あなたが選びなさい。問題を悪化させて、あなたがたの団結や信頼、兄弟愛をむしばませることもできる。そうすればあなたがたはあっという間に沈むだろう。だが、愛と祈り、謙遜さによって問題解決に取り組むなら、あなたのホームは一つ一つの問題ゆえに、より強くなるだろう。

話し合い:任意の話し合いのための質問

●行き詰まりに達した問題を解決するためのアイデアにはどのようなものがあるだろう?

●あなたは問題を解決したいと望み、謙遜になって、祈り深く解決策を探したいが、相手の人は問題をそのままにし、放っておきたいと思っている場合には何ができるだろう?

●今、あなたの人生で解決されていない問題を一つ挙げるなら、それは何だろう? それに関して、あなたは何を期待しているだろうか? 原因は何だろう? 解決法を見出す上で、どのような課題が関係しているだろうか?

●ホームの将来を見てみる。ホームが働きかけている現在のゴールすべてを考慮に入れて、ホームがこれからどうなるかを、全員にぐるっと順番に答えてもらう。近い将来だけに制限しないこと。数年後や、ホームに対する自分の夢や望みについて考える。

●ホームの誰かと問題やあつれきがある場合、すぐに、それを解決するために毎回シェパードのところに行かなくてはならないと考えるだろうか? それとも、ホームのその人に難なく手を差し伸べ、できる時には自分たちの間で問題を解決するだろうか? 必要な時はホーム・シェパードに介入してもらうが、彼らにすっかり頼り切ってすべてやってもらったり、すべての問題解決を助けてもらうことを期待しないこととのバランスについて話し合う。

賛美のアイデア:任意の賛美のアイデア

●問題の賛美:一人一人順番に、共同生活/団結/共に働くことなどに関するよくある問題や困難について話す。それから、右側の人が、それが自分自身にとってどのようなチャレンジになるかや、それについて感謝していること、またどのように主がそれを使って自分たちの人生に益をもたらされるかについて賛美する。たとえば、最初の人が「掃除したばかりの場所を誰かが汚す」と言い、次の人が「主よ、私がしもべとなれること、また私がイライラしないようにあなたが恵みを与えて下さることを感謝します」と言う。そして、今度は賛美した人が右に座っている人のために、賛美するための状況を言う。こうして、全員に順番がまわるまで続ける。

●解決策の賛美:部屋にいる誰かが、特に人間関係に関わる問題を想定する。それから、部屋にいる人が誰でも、わたしが導くであろう解決策を答える。それから3番目の人が問題解決の益についてわたしを賛美する。たとえば、最初の人が「時々、最後にトイレットペーパーを使った後で、新しいのを入れるのを忘れる人たちがいる」と言う。それから、二番目の人が「イエス様、私たちがもっと注意深くなり、他の人のことを考えるよう助けて下さり、この悪い習慣を長所にして下さることを感謝します」と言う。それから、三番目の人が、「問題が私たちを団結させ、熱心に解決策を求めさせてくれることを感謝します」と言う。

御言葉を「行う」:「御言葉を行う者」になるためにできる任意の実際的方法

●現在あなた自身が抱えている課題や不具合、問題を一つ選び、個人的な祈りの時間に主に祈る。それに関する主の見解を求め、問題を明確にし、解決策を示して下さるよう尋ねる。その問題に対する指導を受けたら、主が踏むように告げられたステップをリストにする。霊的に強い仲間や家族、シェパードから助けを受ける、当人や関係者に話す、ゆるしを求めるなど、何でも問題を解決するためにすべき具体的なステップを。それから一つずつ取り組み始める。

●(パラグラフ162-214)にある「すべき事」と「すべきでない事」のリストを読み返し、どの「すべき事」をして、どの「すべきでない事」をしない必要があるかをわたしに尋ねる。友達やシェパードからあなたがよくやっていると感じることや、働きかける必要がある面について意見を聞いてもよいだろう。それから、鍵の力によって変化を要求する。

ホット・キー:霊的な強力接着剤

  225.(イエス:)霊的な強力接着剤の鍵は、団結におけるどんな問題や割れ目も修理する。その補修力と天の力は、壊れたかけらを元通りにするだけでなく、謙遜と愛が用いられるなら、壊れた跡をすっかり取り去って、真新しい状態に戻すことができる。霊的な強力接着剤の鍵を使うと、問題は簡単に解決され、修正される。解決策は即座に見つかる。それは、愛と団結の内にあなたをわたしやお互いにくっつけ続ける問題解決の鍵だ。霊的な強力接着剤の鍵で立ち向かうなら、不和は消え去る!

祈りの後押し

  226.(祈り:)最愛の恋人であるあなたを感謝します。あなたは最高の問題解決者です。あなたは地上に来て、人類最大の問題を解決されました。救いの必要性と罪の代価からの解放です。その間、あなたはその他数多くの問題も解決されました。結婚式にワインがなかった時、あなたはその問題を解決し、ワインを用意されました。病人があなたに会いに来た時、中には長年わずらっていた人もいましたが、あなたは彼らをいやし、救い出されました。

  227.あなたが群衆を教えていた時、彼らのために食べ物がなく、皆、お腹がすいていた時、あなたは問題を解決し、パンと魚を増やされました。当時の宗教指導者が姦淫を犯した女性に石を投げて殺そうとした時、あなたは面倒な問題を抱えていましたが、天の父から聞くことでそれを解決されました。深い知恵と謙遜さと愛によって彼らをたしなめ、とても複雑な状況になり得たものをうまく収めました。

  228.私たちの毎日の生活においても、あなたは問題解決を助けて下さいます。イエス様、そのことを感謝します! 私たちはどうしようもない人間です。あなたがいないなら、ホームは大混乱です! 私たちは人間で、間違いを犯します。間違った事を言ったり、したりします。人を傷つけることもあります。けれども、イエス様、私たちはそうしたくありません。だから、あなたがそんなにも必要なのです。だから、私たちにはあなたの愛と、団結におけるどんな問題や割れ目も修理する霊的な強力接着剤の鍵が必要なのです。私たちの心と人生に働きかけ、セルベジョンとその攻撃を打ち負かすよう、サルベイを呼び求めます。

  229.どうか、問題を苦境や災難として見るのではなく、チャレンジとして見られるよう助けて下さい。個人としてもホームとしても、あらゆる問題や困難を、さらに進歩するための踏み台とするのを助けて下さい。あなたにはその力があると知っています。ですから、私たちは今、共にその力を呼び求めます。イエス様、私たちを問題解決者にして下さい。喜んでチャレンジに立ち向い、そこからより強い団結と愛情深く結束した勝利チームが生まれると知っている者にして下さい。それゆえに、イエス様、今の内からあなたをほめたたえます。

楽しい読み物:ジムの物語

ケビン

昔ある所にジムという青年がいて

気まぐれにホームを変えるのが大好きだった

生きるのがつらくなりうんざりすると

すたこらさっさと逃げて行った

ある時はブラジルのリオ

女性はほとんど服を着ていない

でも、ある時ころっとつまずいて

ドボーンと池に落っこった

それで彼は去ってった、

マルセロとジルのせいにして

それでジムは北の方に行った

フランスのワインはうまいなあ

でもホームはぎゅうぎゅう詰め、子供もうるさい

それでブーンと旅立った

モスクワならうまくいくだろう

きっといかす女の子が見つかるさ

でもブレックファストの卵が臭いったらない

まるで緑のゴムみたい

それで荷物をまとめてすたこらさっさ

でも、急いで逃げようとしたら

そこにいたのはアンクル・バート

巨漢のバートにどすんとぶつかり

ジムはびゅーんと飛ばされてすぐに逆戻り

ジムは苦しみもだえた

「主よ、どこに行っても試練ばかり

奇人変人、やな奴だらけ

主よ、ちょっと手加減してよ」

主は優しく答えた、「おまえさん、

何でも人のせいにしていいのかい?

鏡を見てごらんそうすればよくわかるから

途中で投げ出しているのは一体誰かな

偉大な征服者のことを考えてごらん

たとえば偉業を為したアレキサンダー大王

彼が反対者を少しでも見るたびに逃げていたなら

はたして王になっていただろうか」

アンクル・バートは

ジムをやっかい事から助け出し

ジムはバートにハグして、言った

「もうちょっと頑張ってみるよ」

そしてにっこりこう言った

「一緒に勝利チームにしようじゃないか」って

このセクションのための短い格言

  問題が起こるたびに片付けていきなさい。小さな問題や意見の相違を解消するのを後回しにしすぎて、しわを折れ目にしてしまうという間違いを犯してはいけない。

  祈り深く問題に立ち向かうという能力は、どの宣教師、シェパード、ティーチャー、メイトにとっても大切な技能だ。

  問題ができるのは自然なこと。問題を解決するのは超自然的なこと。

  愛という花を開花させたいなら、ホームという庭に生えた問題という雑草を抜かなければならない。

  問題、意見の相違、あつれきを解消することであなたの霊を若々しく保ち、それらがあなたの幸せを台無しにする深刻な重荷にならないようにしなさい。

  あなたの心のハード・ディスクを最適化して、未解決の問題というごみをなくし、データを破損しないようにしなさい。

  ホームという機械のどんなきしみをもなくすには、オープンなコミュニケーションの内にあるわが霊の油に優るものはない。

  謝るのに不適当なタイミングなどない。

  問題は、解決されるなら、あなたのホームという風船を進歩という空に高く舞い上がらせるヘリウムのようになる。

このセクションのための短い格言

  問題が起こるたびに片付けていきなさい。小さな問題や意見の相違を解消するのを後回しにしすぎて、しわを折れ目にしてしまうという間違いを犯してはいけない。

  祈り深く問題に立ち向かうという能力は、どの宣教師、シェパード、ティーチャー、メイトにとっても大切な技能だ。

  問題ができるのは自然なこと。問題を解決するのは超自然的なこと。

  愛という花を開花させたいなら、ホームという庭に生えた問題という雑草を抜かなければならない。

  問題、意見の相違、あつれきを解消することであなたの霊を若々しく保ち、それらがあなたの幸せを台無しにする深刻な重荷にならないようにしなさい。

  あなたの心のハード・ディスクを最適化して、未解決の問題というごみをなくし、データを破損しないようにしなさい。

  ホームという機械のどんなきしみをもなくすには、オープンなコミュニケーションの内にあるわが霊の油に優るものはない。

  謝るのに不適当なタイミングなどない。

  問題は、解決されるなら、あなたのホームという風船を進歩という空に高く舞い上がらせるヘリウムのようになる。

Art by Zeb.